こんにちは
しばらく空いてしまいました
今回は、うさぎの腹痛について
どの様に対応したら良いかのお話しをします。
ウサギの腹痛は、軽いものから重い症状まであります。
また、飼い主さんが気が付かないうちに腹痛になって、
回復するというケースもかなり多いと思います。
自然に治るケースのほうが多い印象ですが、
重症化してしまうこともあるので注意したい問題です。
ウサギは、痛みを隠そうとする特徴があります。
自然界で痛そうにしていたら、一番に襲われてしまします。
隠しているつもりが隠し切れなくなってはじめて、
態度・表情・行動・食欲などに表れて、
私たちが気付くことが出来ます
そのため飼い主さんが気が付いたときは、
まぁまぁ悪い状態になっていることが多いです
そうなってしまった場合に飼い主さんはどう行動したら良いかをお話しさせていただきます。
初めに一番大切な事、「結論」を言ってしまいます
「あれ」
と思ったら
即動物病院へ行きましょう
それはなぜでしょうか
結局、飼い主さんには腹痛は治せないから
ものすごいお叱りのメッセージとかを頂きそうですが、
誤解を恐れずに言います
腹痛に対して適切な処置が出来るのは、ドクターだけです。
お腹を温めるとか、マッサージをするといった、飼い主さん独自のちょっとしたテクニックは各自お持ちかと思いますが、適切な処置なのかというと難しいところです。
「いやいや前回の腹痛の時は、その方法で良くなったから今回も大丈夫です」
と聞こえてきそうですが、
あえて言わせていただきます。
その方法で良くなったから今回もよくなるとは限りません。
決してダメというわけではありませんが
何もやらないよりは、やったほうが良い場合ももちろんあります
しかし腹痛の種類・度合い・経過時間などによって、臨機応変に処置を変える必要があります。
一見いつもの通りに見えても、実はいつも以上に危険な状況にある時があります。
先入観で決めつけるのはとても危険です
それはなぜか
私が以前そうだったからです・・・
以前飼っていた子の話ですが、日頃から胃腸が弱く、
よくうっ滞になっていました。
歳を取るにつれて体調不良になる頻度が増えてきて、
動物病院に行ったり
自宅で様子見したり
自分の判断で決めていました。
そしてある時・・・
いつも通りうっ滞の様な症状になりました。
その日も30分前まではいつも通りで、朝ごはんのペレットもパクパク食べてすぐに完食しました
前の日も元気いっぱいでした。
換毛期の終わりがけで、うんちの大きさもバッチリで量も問題ありませんでした
ところが
朝ごはんを食べた30分後にはお腹痛そうにして、動きが悪くなりました
お昼前だったので、今から動物病院に向かっても午前に診療時間に間に合わないという事で、いつもの通り少し様子を見て良くならなければ午後に行こうと自宅待機。
そして午後の診療時間になっても良くならないので動物病院へ行きました。
診察の結果は、急性胃拡張
胃が膨らんで、心臓が小さくなってしまっている事。
脱水症状も起こしている事。
緊急入院となりました
そして夜に先生から経過報告の電話が入りました
「かなり厳しい状況で、このままお亡くなりになってしまう可能性が高いです。」
とのお話しでした。
最終的には、先生も驚く程に奇跡的に回復しました
退院の際に先生から言われた事は、
発生してから数時間で病院に連れてきたと思うが、あと数時間待っていたら手遅れになっていた可能性が高いこと。
今回はギリギリ間に合ったが、次回また同じ事が起きたら直ぐに病院へ連れて来ること。
病院の営業時間外の場合はすぐに緊急病院へ連れて行く事。
うさぎの場合は、「様子を見る」事が一番いけないと言われとても反省しました。
このような経験があるので、自分で先入観を持たずに、あれと思ったら即動物病院へ行くことにしています。
では、飼い主さんは何が出来るのかを考えていく前に、腹痛の種類をサッと見ていきましょう
腹痛の種類は、大きく分けて4種類あります。
・毛球症
・うっ滞
・急性胃拡張
・鼓腸症
今回はそんなのがあるんだね。程度でOKです
気になる方は、ググってみてください。
次に飼い主さんが出来る事はなにか
ここからが本題と言うか、今回一番お伝えしたいところです。
それは・・・
1.異変に早く気づいてあげる事
2.状況を的確に把握する事
3.最善の行動を取るように努める事
この3点は飼い主さんしか出来ません。
では、1から順番に説明していきます
1.異変に早く気づいてあげる事
これはとても重要、最重要と言ってよいです。
早期発見することが出来れば、早期対応が可能になるわけです
では、異変とはなんだ?となるわけです。
まず、うさぎさんの通常時を把握している事を前提に進めます。
当たり前ですが、通常時が分からなければ異変に気付けない。
では、どういうことで異変を見分ければよいか
異変の見分け方 具体例
ご飯を食べない、残している
ごはんの食いつき、食べる量などで見ていきます。ペレットの場合だと、いつもはすぐに完食するのに残している。いつもはすごい勢いで食べるのに、食べない。
動かない
寝ていると勘違いする飼い主さんも多くいらっしゃいますが、人間が近づいて立ち上がったり、苦手な部分を触っても動かない場合は眠っているのでは無く、かなり体調が悪い証拠です。
お散歩をしない
いつもはケージの外に出てきておさんぽするのに、ケージの中から出てこない。
お腹が痛そう
おなかが痛そうな雰囲気、姿勢をして、シグナルを出している時があります。
(すごく曖昧な表現ですみません)
うんちが出ていない
これもわかりやすいですね。
目つきが悪い
調子が悪い時は、目が半分になっていたりします。
他にもいろいろウサギさんの方からサインを出してくれています見逃さないようにそのサインをキャッチしてあげましょう
2.状況を的確に把握する事
上記の例にある様な異変があり、
うさぎちゃんの体調不良に気が付いたとします
次にする事は、状況を的確に把握する事です。
異変に気付いたら、慌てずに状況を把握します
例を使ってお話してきます。
まず、動かないという異変を確認しました
ここで状況を確認していきます。
状況の把握では、フラットな視点で見ていきます。
→全然動かないか・少しは動くか?
ウンチはどうか?
ご飯は食べているか?
おなかのハリはどうか?
いつから怪しかったか?
など
わかる範囲で出来る限りの状況を把握しておきましょう。
そして、行動へ
最後に、「3.最善の行動を取るように努める事」についてです。
ここまで、異変に気付き状況を把握してきました。
ここまで来たら、あとは決断して行動するだけです
動物病院に行くべきか、様子を見るべきか正直皆さん迷うと思います
むしろ、迷わない方はいないと思います。
我々も迷います。
迷った場合のカンタンな解決方法を伝授します。
それは・・・
「最善の行動を取るように努める事」を思い出していただき
出来る限り早く動物病院へ行くです。
これに尽きます。
飼い主さんは、日中・休日・夜間といつ何時でも見てもらえる動物病院だけでも決めておいて下さいね
今回のこのブログの内容は、
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ぜひ合わせてご覧ください
それではまた次回お会いしましょう
ご覧いただき有難うございました
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