前回お話をさせていただきました、うさぎちゃんの水分摂取についてのお話し第二弾です。
前回は、うさぎちゃんが水分不足気味かどうかをチェックする簡易的な方法等を紹介いたしました。
前回のブログはこちら→「うさぎちゃんの水分摂取について①」
はじめに、皆様のうさぎちゃんはどのような方法で水分摂取していますか?
ウォーターボトルですか?
お皿やボウルですか?
生野菜や果物ですか?
どの方法が正解、どの方法が不正解という事はありません。
うさぎちゃんの性格や体格・年齢等によっても変わってくると思います。
それぞれに合った方法が最も良いのですが、
実際に現在行なっている水分補給の方法が合っているのか自体が不安という方もいらっしゃると思います。
それではどの方法が良いのか一緒に考えてみましょう!
はじめに、水分摂取方法を考えてみました。
主な水分摂取方法は3パターンだと思います。
・ウォーターボトル
・お皿やボウル
・生野菜や果物
改めて上記の各摂取方法の説明と良い点・悪い点を表記してみました。
ウォーターボトル:飲み口がステンレスになっており、その中にボールが入っていて、それを舌や歯、口先で押すと水が出てくる。
子うさぎや老うさぎ等の押す力が弱い子は飲みにくい。
一回に出る量が少なすぎたり、多すぎたりと思った様にうまく飲めていない可能性もある。
お皿やボウル:自然な格好で飲める。
お皿やボウルをひっくり返してしまったりする。
飼い主が留守にしている際に、そのお皿やボウルをひっくり返ししまうと水を継ぎ足す事ができない。
また、お水をひっくり返したままにしてしまうと、体が濡れて体調不良に繋がる。
生野菜やフルーツ:生野菜やフルーツの水分を摂取する事ができる。
冷蔵庫から出して直ぐに与えると、お腹を冷やしてしまい腹痛や体調不良になりやすい。
嗜好性が高いため、食べ過ぎてしまいお腹を壊しやすくなる。
また、そればかりを食べてしまいチモシー等の牧草を食べなくなる要因になる場合がある。
牧草を食べないと不正咬合になりやすくなる。
いかがでしょうか?
私の思いついた点をあげてみました。
それでは次に飼っているうさぎちゃんと水分摂取の相性について考えてみましょう。
うさぎちゃんの体格や年齢は?
子うさぎや老うさぎ・体の小さなうさぎちゃんは力が弱いので、
口先で押すタイプのウォーターボトルだと力が弱くて押し切れず水が出てこない。
一生懸命何度も何度もトライして、数十回に一回成功しているが、
思う様に水分摂取出来ていない場合がある。
うさぎちゃんの性格は?
若いうさぎちゃんやパワーのある子・遊び好きな子は、
お水の入ったお皿やボウルをひっくり返したり、ブンブン加えて投げて遊んだりします。
そうなるとお家の中が洪水状態に・・・
なかなか「これだ!」という安心できる方法を見つけるのは難しいですよね・・・
改善策として、少しでも問題点を改善するために、複数の方法を合わせるというはいかがでしょうか?
例えば・・・
改善策① ケージにウォーターボトルを常設しておき、放牧時にだけお皿やボウルでも水分補給できる様にする。
改善策②ケージにウォーターボトルを常設しておき、飼い主の在宅中の間はお皿やボウルでも水分補給できる様にする。
改善策③ケージにウォーターボトルを常設し、おやつに少しの生野菜や果物を与える(※必ず常温であげてください)
ちなみに当店では、お預かり中のうさぎちゃんの放牧時に放牧柵の中にボウルにぬるま湯を入れて置いております。
一通り遊び終わるとそこで水分補給する子が多いです。
人間と一緒で、たくさん運動した後やたくさんおしっこが出た後には喉が乾くようで、ぐびぐび飲む子もいます。
また、当店ではケージごとのお預かりもメインサービスの一つとしておるのですが、
お預かりした際に、このウォーターボトル良いな!と気になるものがありました。
それは、GEX ピュアクリスタルドリンクボウル ラビット
という商品です。
(著作権の関係で写真の掲載ができません。気になる方は、商品名で検索してみてください。)
ウォーターボトルとボウルを組み合わせた様な商品です。
ケージに設置できるためひっくり返す心配も無いですし、
設置位置さえ合っていれば、ぐびぐび飲めて良いと思います。
とても良く考えて開発されいて、GEXさんすごいと個人的に思いました。(笑)
次に、うさぎの生物学的特徴からみた、水分補給についての飼育方法についてご紹介します。
うさぎの嗅覚や味覚について
うさぎの嗅覚について:臭いの識別能力は嗅覚受容体の種類の多さによると言われています。
ある研究では人間の嗅覚受容体の種類の数は396個
うさぎは768個となり、人間の約2倍です。
人間には気が付けない匂いもうさぎには気づく事ができるという事です。
うさぎの味覚について:人間もうさぎも口の中に味蕾という器官があります。これにより
味を感じる事ができます。味蕾の数が多いほど味の感覚・判断ができると言われています。
うさぎの味蕾の数は約17,000個
人間は約10,000個
人間には気が付けない味も気がつく。わかる。
という事です。
上記の通り、人間には感じない匂いや味をうさぎには感じる事ができます。
そのため容器についたカビ等の匂いを感じ取ったり、
自分の体に害があると感じた物質の匂いや味がすると、その水を口にしなかったりします。
一方で、新鮮で美味しい匂いや味にも敏感です。
水分不足を防ぐためにも常に新鮮で綺麗なお水をあげてください。
容器は毎日綺麗に洗い、水垢やぬめり・カビがついていない状態を保ってください。
お皿やボウルで水分補給している場合は、うんちやおしっこが入ったら綺麗な水に交換してください。
最後に、意外と忘れがちな事なのですが、水は必ず常温にしてからあげる様にしてください。
うさぎちゃんは胃腸が強くありませんので、急に冷たいものが体内に入るとお腹を壊しやすくなります。
特に冬場は注意が必要です。
蛇口からの水もかなり冷たくなりますので、一度水を置いて室温にする様にしてください。
人間と同じで、血行が悪くなると体調不良になります。
冬場はぬるま湯をあげるとすごい勢いで飲む子もいます。
(お湯は火傷の恐れがありますので与えないでください)
以上、2回に分けてうさぎちゃんの水分補給についての記事でした。
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