うさぎちゃんの水分摂取について①

今回はうさぎちゃんの水分摂取についてお話をしたいと思います。

 

はじめに、うさぎちゃんの1日の水分摂取量はご存知でしょうか?

一般的に言われているのは、

「体重100gに対し水5ml〜10ml」とされております。

1kgのうさぎちゃんであれば、50ml〜100ml

2kgのうさぎちゃんであれば、100ml〜200ml

という事です。

 

実際に測って見ると・・・・

「少な!!」

と感じると思います。

特に50mlは少なすぎると感じます。

果たしてこの目安量は本当に合っているのでしょうか?

 

では、海外ではどうでしょうか?

イギリスでは、体重の10%が適した水分摂取量と紹介されております。

そうなると、日本で言われている1kgのうさぎちゃんに対して水50mlは少ないと考えられますね。

(日本は湿度が高いので、それを加味しているのかもしれませんが・・・)

 

必要な水分量や実際にお水を飲む量は、うさぎちゃんの個体差や生活環境によって異なります。

気温の高い所に住んでいるうさぎは、気温の低い所に住んでいる子よりも水を飲む量が多い傾向にあります。

また、生野菜を食べる子よりも、ドライフードや乾燥牧草だけを食べる子の方が水を飲む量は多くなります。

このように、生活環境や食生活等により水分量は変わってきますので、

「体重の10%が適した水分摂取量」を基本として覚えていただいた方が良いと思います。

 

それでは、水分不足の原因は何だと思いますか?

下痢になると水分不足になるという認識でいる方が多いと思います。

実際、飼育本や関連サイトでもそのように説明しているものもありますがそれは間違っています。

下痢出なくても水分不足になるのです。

 

人間もそうですが、自分でも気がつかないうちに水分不足になっていることってありませんか?

うさぎちゃんも知らず知らずに水分不足になっている事があります。

そして気がつくと深刻な状況になっている場合があるかもしれませんので注意が必要です。

 

では、うさぎちゃんが水分不足になるとどうなるの?

というところですが、水分不足が継続されると

・尿路結石

・鬱滞

の原因の一つになる可能性があります。

また、赤ちゃんうさぎにとって水分不足は命に関わりますので早く対応する必要があります。

 

水分不足かどうかを簡易的に調べる方をお教えします。

スキンテストというものがあります。

うさぎちゃんの首根っこを掴み離してください。

皮膚が元に戻る速さと伸び具合を観察します。

十分に掴むことができ、皮膚の元に戻る速さが早い場合、水分不足ではありません。

掴んだ皮膚がすぐに戻らない場合や、皮膚が伸びず掴めない、または硬く感じる場合は、水分不足の可能性があります。

 

上記の方法はあくまでも簡易的な観察方法ですので、この結果が全てではありません。

あくまでも参考としてください。

 

うさぎは、体調が悪くてもそれを隠す動物ですので、飼い主もなかなか気づきづらいのですが、食欲が落ちた等の変化が現れた場合は、何か異常がある可能性が高いので注意が必要です。

また、場合によっては動物病院で診てもらう事をお勧めします。

 

少し長くなってしまったので、

何回かに分けてお話をしたいと思います。

 

それでは、次回もまた水分摂取についてのお話をご紹介いたします。